こんにちは!酎マガ編集部です。
焼酎が好きなら、材料は一番知っておきたい重要なポイントですよね!
これ1つでかなり味わいが変わるため、原材料を知っておくとかなり楽しめます!
今回はさつまいもをPICK UP!
さつまいもは芋焼酎の原材料!

なんたって焼酎と言えば芋焼酎ですよね!

いろいろ種類はあるけど、やっぱり芋焼酎の種類は豊富だよね。
芋焼酎と言ってもその素材は、じゃがいもでもなく、山芋でもなく、さつまいもなのがミソ。
かといって、じゃがいもも山芋も焼酎が無いのかというと、そうではありません。
が、それはまた別の話。
今回はさつまいもを調べてみましょう!
品種
「さつまいも」と聞くと皮が紫色で、果肉の黄色いものを思い浮かべるかもしれません。
それはもちろん正しいのですが、実は、一番多く栽培されるさつま芋は、皮が白~黄色で、果肉も白~黄色の品種なんです。
その名も「黄金千貫」
名前の由来は、「地面から黄金がたくさん獲れるみたいだから」という、収穫性もばっちりな品種です。
焼酎造りに携わる方にはとても有名な品種で、商品名になっていたりもします。

黄金千貫って品種名だったんですね!
この黄金千貫以外にも、なんと50品種以上もあるさつまいも。実は多種多様な品種があります。
品種の区別
品種は主に、果肉の色で区別されます。果皮の色が違うのも面白いポイントです。
皮が紫、果肉が黄色の物を始めに、
皮が紫、果肉が紫の物を紫芋(紅芋)
皮が紫or茶or黄白、果肉が橙色の物を橙芋(オレンジ芋)
皮が黄白、果肉が黄白を白芋
と、大まかに分けると4種類あります。
それぞれの特徴
普通のさつまいも

ねっとりとした食感、さつまいも独特の甘みや香りが特徴的。
主に焼き芋など、そのまま食用として食べる事の多いのがこの品種です。
品種名には紅まさり、紅はるか、紅あずまなど、紅○○という名前が良く付けられています。
鳴門金時もこの仲間ですが、鳴門金時は正式には商用名であり、品種名とは異なるのもポイントです。
焼酎に使われると、コクのある甘い香りが楽しめる。

食用のさつま芋で造る焼酎とは、なんとも贅沢です…。
紫芋

果肉の色が鮮やかな紫~紅色で、香り高い華やかな風味が特徴的。
そのままでも、もちろんおいしいですが、主にお菓子作りなどに活用されています。
なぜ果肉が紫なのかというと、果肉にも皮と同じアントシアン色素を含んでいるから。
アントシアン系色素は、pHによって赤~紫~青に変色する色素で、ぶどうやイチゴ、紫キャベツなどの色素として有名です。
品種名はアヤムラサキ、紫まさり、パープルスイートロードなど。紫を意味する言葉が入っています。
焼酎に使われると、主に、華やかで深く濃厚な甘い香りが広がります。

焼酎造りの時、発酵した紫芋のもろみは赤くなるって知ってた?
これは、紫芋に含まれるアントシアンが酸性になると、赤くなる性質があるからなんだ。

てことは、赤霧島の赤って、紫芋で造られてるっていう意味なんですか?

その通り!いつになく鋭いね!
橙芋(オレンジ芋)

果肉の色がオレンジ色で、さつまいもの甘みに、ほんのり人参のような香りがするのが特徴。
比較的新しい品種が多く、菓子作りなどに使われています。
オレンジの色は人参と同じカロテノイド色素を含んでいるから。
品種名は、ハマコマチ・タマアカネ・ジェイレッドなど。規則性はあまりないようです。
焼酎に使われると、紅茶・南国果実・花のようなフローラルな香りが広がる。

綺麗なオレンジ色ですね!いちど食べてみたいなぁ
白芋

果肉が白いのが特徴。でんぷん質を多く含み、あっさり粉っぽい食感。
主に加工用として、片栗粉や芋焼酎などを作るのにつかわれる。
貯蔵性があまりよくないので、収穫してすぐに加工されることが多い。
品種名は黄金千貫、シロユタカ、コナホマレ、ジョイホワイトなど、また、品種改良により、これらをもじったような名前が多いです。
中でも黄金千貫はたくさんの焼酎で使われています。
あっさりした甘い香りで、造り方によっていろいろな特徴を出しています。

芋焼酎の原材料にで品種名が書かれていない場合は、そのほとんどが黄金千貫で造られているんだよ。
まとめ
今回は、焼酎の原料としてさつまいもを紹介しました!
品種は大まかに分けて4つ。
それぞれの特徴が分かりましたか?
ちなみに、さつまいもは、実は焼酎造りに向かない食材でもあります。
これは、水分が多く粘りがあることが原因。焼酎造りには糖質が多く、粘りが少ない物の方が適しています。
これは、麹づくりにタイ米を使う理由と同じ。
そのため、デンプンが多く、粘りの少ない白系のさつまいもを使うのが主流のようです。

白系の芋は、蒸かしても甘みは少ないですが、糖質量は多いというのもポイントですね