こんにちは!酎マガ編集部です!
「手造り」と書いてある焼酎をご覧になったことはあるでしょうか?
その名の通り、機械を使わず職人の技で造ることなのですが、材料の調達~瓶詰め・出荷まですべての工程を手作業で行っているというわけではありません。
とある工程で機械を使っていないという意味なのですが、どの工程だかご存じですか?

手造り!たまにこのフレーズ見かけますね!

なんだか温かみのあるフレーズだよね。
手造りの意味
手造りの意味はずばり「製麹」の工程を手作業で行う事!
酒造りの重要な工程を表した、「一麹、二酛(もと)、三造り」という言葉があり、麹造りは1番目に数えられるほど非常に大切なポイント。
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製麹は以下のような作業が行われます。
①蒸したものに麹を振りかける
②その蒸した温度から所定の温度まで下げる
③しばらく放置して麹菌の増殖を促す
③の工程の際、麹菌を増殖させるために、38℃〜39℃という1℃の狭い温度帯を維持する必要があります。
麹菌は増殖&発酵の際、自然と熱を産生するため、温度を下げる必要があるんです。
この絶妙な温度を維持するために、ほとんどの焼酎では機械で調整していますが、「手造り」と題した焼酎では職人の手作業で調整しています。

1℃の温度帯を手作業で調整するなんてすごすぎます!
それにしてもどうやって温度調節してるんでしょうか?
温度の調整方法
基本的に温度は、麹菌の働きによって上昇します。そのため、温度を下げる作業が主です。
通常時
温度感知をし送風
手造り
自然換気と手入れ


自然換気と手入れって、温度を管理するにはすごい手間がかかってませんか?!
それこそ付きっきりじゃないと管理できませんよ!

その通り!
これを手作業でやるからこそ価値があるんだよ。
最後に
手造りの焼酎は数少なく、焼酎全体で見ても貴重な存在です。
職人の手の温かみが感じられる『手造り』焼酎、試してみてはいかが?