どんぶり仕込みとは、一次仕込み、二次仕込みのように分けて仕込むのではなく、一度に全ての原料を混ぜて仕込むこと。
分けて仕込むメリットとしては、クエン酸の生成を高めるなどがあるが、この仕込み方法ではこれは得られない。
沖縄で造られる泡盛はそのほとんどがどんぶり仕込みで造られる。
これには、泡盛に使われる黒麹の存在が欠かせない。有名な麹の中で、黒麹はクエン酸を良く生成する麹菌なのである。
九州圏ではもっぱら日本酒に使われていた黄麹で焼酎を仕込んでいた。黄麹はクエン酸をあまり生成しないため二段階に分けて仕込み、安定させた。