連続式蒸留とは、複数回に渡って連続で蒸留を繰り返す方法のこと。甲類焼酎がこれにあたる。
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特徴
複数回蒸留を行うため、原料のクセや特徴が残りにくく安価で制作でき、アルコール度数を確保しやすいため高濃度アルコールを生み出せる。ただし甲類焼酎として販売する場合、アルコール度数は35度が上限と決まっている。
蒸留方法
蒸留機は以下のような構造になっている。

まず、サトウキビの廃糖蜜やトウモロコシなどで造ったもろみを蒸留機に入れ、加熱する。
すると水分やアルコールなどが上層へ蒸発し、もろみは下へ落ちていく。
上層ではさらに低温で加熱され、アルコールや香り成分などが上層へ蒸発し、水分は下へ落ちていく。
この工程を繰り返すことでどんどん濃く、香り成分やクセを無くしたアルコールにしていく。
日本国内で最大級の蒸留機は高さ約35m、直径2.5m、60段ある。
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これに対して、原則1回の蒸留を行うことを単式蒸留と言う。