磨き蒸留とは、蒸留の際のもろみの撹拌に金属の部品でなく空気を使って行う事。
本坊酒造の特許技術であり、「あらわざ桜島」の製造に用いられている。
目次
仕組み
もろみを蒸留する際、そのもろみの高い粘度から、そのまま火入れを行うとコゲ付きや蒸留ムラが生じる。そのため、通常はミキサーのような金属製の部品を取り付け撹拌する必要がある。
通常の撹拌では、金属ともろみの化学反応を起こしたり、金属臭などの雑味が生じるといわれている。
磨き蒸留では、エアーポンプにより空気を送り込み、もろみの対流を起こすことで撹拌を行う。渋味や雑味をやわらげ、なめらかでかろやかな味わいへと仕上がる。