濾過とは

濾過とは、液体混合物をフィルターに通し、フィルターの穴よりも大きな粒子を取り除くこと。

焼酎においては、蒸留後の焼酎からフーゼル油を取り除く作業のこと。

蒸留後の焼酎は白濁している。これは、焼酎中にフーゼル油などの油滴が散らばっているためである。(牛乳が白く見えるチンダル現象と同じ理由)

このフーゼル油は焼酎のクセ・臭み・うま味のもとでもあり、取り除くことによりクセが取れ特有の旨味がなくなる半面、飲みやすくなる。

蒸留後しばらく置いておくと油が表面に浮いてくるため、油膜が張った状態になる。これを取り除くことを「油すくい」や「油とり」などという。

 ■フーゼル油とは

 ■油取り(油すくい)とは

 

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方法

蒸留後の焼酎をしばらく安置し、浮いてきた油膜をある程度取り除く。

その後以下の通りに濾過する。

  1. まずはタンクにある焼酎を、ホースを使って吸い上げる。
  2. 吸い上げた先には珪藻土などを使った濾過材があり、フーゼル油などの油分を吸着する。
  3. 別のホースで濾過後の焼酎をタンクに戻す。

このように濾過したものを循環させながら、白濁した焼酎を透明になるまで濾過している。

また、濾過しないものや多少取り除くものを無濾過や荒濾過というが、酒蔵によって程度の差があり明確に定義されていない。

 ■無濾過とは

 ■荒濾過とは

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